こんにちは!行政書士の宮城彩奈です。
やったー!行政書士試験に合格したから開業するぞ!
行政書士として独立して人生変えてやるぞ!
と、意気揚々としていたのに、ネットやSNSで「行政書士は食えない。」と見かけて、「うわ〜、現実はそんなもんなの?生活もあるしやっぱり厳しいかも…。」と開業への意欲がどんどん鎮火していっている方へ、開業後「最低限コレはしないで!」ということをお伝えします。
今回は、「食えない資格で有名な行政書士で廃業しない方法TOP3」というテーマでお話をします。
私、令和3年6月1日で行政書士登録してから丸5年が経ち、6年目に突入するのですが、現在は2名の優秀なスタッフに恵まれて事務所を経営しています。(優秀すぎて私が暇になっているのでまた動画の投稿頑張ろうと思っていますw)
丸5年が経ち、今では思うことはいろいろあるのですが、行政書士の件でネットで見かけるのは、今も5年前も変わらず「行政書士 食えない」という予測変換ワードが出てきます。
なぜ、「行政書士は食えない」というワードが出回っているのかを考えた時に、確かに開業間もなく廃業する方がいることも事実だろうし(私の同期ではいないですが)、周りを見れば順調に事務所を経営している方がいるのも事実です。
仕事がなくて廃業する人と、順調に事務所を経営している人の間にはさまざまな要因があると思うのですが、今回は「とりあえず廃業しないために最低限コレをやっておけば廃業しないのでは?」と思うことを、お話しします。
今回は短くTOP3にしましたが、好評であれば第2弾もお話しします!
3位 潤沢な軍資金を用意する。
事務所経営を始めるためには、当たり前ですが資金が大変重要です。
最初に十分な資金を用意しなければ、開業間もなくお客様の獲得に必死なうちに運転資金がショートし兼ねません。
仮にお客様がいたとしても請求書を発行して入金に至るまでの期間が長い場合は固定費の支払いが厳しくなります。
どこかの動画で話したことがあるかもしれませんが、私は開業間もない頃の年末は全財産3万円になったことがあります。(笑)
今では思い出話・笑い話になりますが、あまりにも銀行残高に預金がないと、後から焦って融資を受けるにも審査が通らなくなる恐れがあるので、開業にはなるべく多くの資金を用意しましょう。
目安としては、1ヶ月の生活費×半年分くらいとも見たことがありますが、場合によっては融資は悪いものではないので検討材料にすることもお勧めします。
2位 不要な値下げはしない。
先にお伝えすると、私自身は値下げは悪ではないと思っています。
今回、言いたいのは「不要な値下げ」のことを言っています。
値下げをすると、先輩行政書士が「業界全体の価値が下がる」云々と言っていることもあるのですが、確かにそれも大事だけど、一番はやっぱり自分の事務所の経営を第一優先で考えなければなりません。
開業当初の不要な値下げをすることで起こることとしては、ようやく受任した案件を仮に近隣事務所の相場の半額で受けたとして、処理に時間がかかり、ようやく終わった!と思った頃、結果的に時給300円くらいになってしまいかねません。
特に、未経験での開業はとにかく案件の処理に時間がかかります。
さらに不思議なことに、先輩たちが受任しないような案件が舞い込んできやすいんです。
おそらく他の事務所に断られたり、受任してくれる人がなかなかいないようなお客様が問い合わせしてくるのだと思います。
時給300円くらいになったとしたら、せっかく独立して一国一城を築いてやる!と生き込んでいたのに、サラリーマンやってた方が良かったよねという事になってしまっては夢もありません。
「戦略的な値下げ」ではなく、「不要な値下げ」はやめましょう。
1位 勝手に仕事が来るという幻想から目を覚ます。
行政書士も立派に事務所を経営する立場です。
今は調べればいろんな情報が手にとるように分かるようになっているので、わざわざ行政書士という一般的に何しているか分からないニッチな資格事務所に勝手に仕事が来ると思うのは止めましょう。
では、どうするかと言えば営業するしかないのです。
今はコロナ禍で人と対面での交流が難しいかもしれませんが、コロナ禍だからこそ給付金や補助金申請などお困りごとのあるお客様に寄り添えるチャンスでもあります。
その他、ホームページ、SNS、DMなど単純に考えればポロポロと営業手段は出てくると思います。
私は開業当初にこのままじゃマズイ!とむしゃらで飛び込み営業に行ったりして、とりあえず「人に知ってもらう」という努力をしました。
勝手に仕事が来るという幻想から早く目を覚まして速やかに営業をするのが良いと思います。
まとめ。
私は皆さんから思われているほど、開業当初から順調だったわけではありません。
その分、やばい!と思った時に飛び込み営業やDMなどの営業をした結果、5年後の今があります。
5年前よりSNSを使う経営者や士業が増えてきているので、もっと効率の良いやり方などあるかもしれませんが、とにかく何もしなければ行政書士は食えません。
それは行政書士業界に限った話ではなく、どの業界でも同じです。
結果的には「あなた次第」という事になりますが、開業は恐れずにチャレンジしてみてください!
以上です。